新・被災地ジオラマ製作(第8回):荒砥沢Ⅰ編

金澤大輔

2009年04月21日 12:32

いよいよ、荒砥沢ダム上流部の製作に取り掛かります。
この一帯では、長さ約1200m、最大幅約800m、最大高さ約148m、移動土砂量7000万m3という日本最大級の大規模な地すべりが発生し、その様子をテレビ・新聞等でご覧になった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

実は当初から、この「荒砥沢」のジオラマを作ってくれという、リクエストをいただいていましたが、製作範囲が広く、地すべりした部分の形状がよく分からない事もあって、自信が無く製作をためらってました。

しかし、一連の被災現場の説明をするにあたって、この荒砥沢の地すべり地帯は不可欠なものですし、また、ダムに流入した土砂を撤去する工事が行われれば、地すべり地帯の形状も変わっていくだろうと思います。

ジオラマを製作する目的のひとつには、「震災直後の姿を立体で残したい」という事があります。
この「荒砥沢」の製作には、今まで以上の困難が予想されますが、何としても完成させたいと思います。



「荒砥沢」のジオラマは、地すべりした部分が広範囲に渡る為、Ⅰ〜Ⅲまでの3工区に分割して製作します。



いつものようにスチレンボードと呼ばれる薄い発泡スチロール板の貼り重ねで土台を製作していきます。

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