耕英のネット事情2

金澤大輔

2011年01月07日 00:36


NTT東日本耕英局(栗原市栗駒耕英東)

前回と言ってもだいぶ前の話ですが、耕英地区におけるネット事情をお伝えしたところ、実家の隣のお宅のあっちゃんからメールをいただきました。
どうやら、耕英でADSLによるインターネット接続ができないのか、気になっているようです。

そこで色々調べてみたら、旧栗駒町時代の総務課行政係の方が作成したと思われるサイト(現在は閉鎖)を見つけました。
平成15年、当時の栗駒町内ではADSLによるブロードバンド化が進められていましたが、耕英地区と文字地区ではADSLが導入できなかったそうです。
それは、電話の局舎が「RT−BOX」という簡易施設でADSLの機器が設置できないのと、利用者があまり見込めない事が原因のようでした。

しかし、RT−BOXでもADSLを開始した地域が出現した事、町内でインターネットの格差を放置できない行政や住民の働きかけにより、先に文字地区でADSLがスタートしました。

その後、栗駒町は消滅し栗原市になりますが、町村合併の中で耕英地区へのADSL導入の動きも停滞してしまったのではないかと思われます。
ていうか、そもそも耕英地区は文字地区より世帯数が少なく、利用者が集まらず熱心な導入運動も起きなかったんじゃないでしょうか…まぁ導入されたとしても、地区内に住宅が点在しているので、ADSLの高速インターネット接続の恩恵を受けられるのもごく一部だけでしょうし。

その長らくADSLも来なかった耕英地区ですが、今年3月から「光」のサービスが開始されるとの話を聞きました。既に地区内への光ファイバー敷設工事を終え、加入を希望する住民への説明会もあったようです。
どうやら、市内のインターネット接続格差を解消する栗原市の政策?のようですが、どのように活用されていくのか楽しみです。


まずは各家庭への光導入も重要ですが、個人的には地区内の施設に、誰でも使える無料の無線LAN(Wi−Fi)スポットが設置されれば面白いかなぁと思っています。

「山に来てまでネットなんかしねぇよ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
確かに、ビジネスマンじゃないですから、パソコン持って観光には来ないかもしれません。
しかし近年、情報を得る手段としてのインターネットの地位は高まり、必要不可欠なインフラになっているのも事実です。
それに最近ではiPhoneやAndroidをはじめとする、スマートフォンが流行っていますが、それらには携帯電話の回線とは別にWi−Fiも搭載されています。
Wi−Fiを使えば、携帯電話の回線に比べて、速いスピードでインターネットに接続する事ができますので、スマートフォンを持った観光客の方にも恩恵があるだろうと考えています。

この春、ブロードバンド夜明け前だった耕英地区に「光」が射されようとしています。快適になったインターネット環境で、耕英の情報がますます発信される事を願ってます。

あっ、返事が遅くなりましたが、そういう事です。あっちゃん。


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